HILL VS D&B 比較レポートの大まかな相違点を日本語にしました。
1)出力及び再生周波数帯域の違い。
HILL は25Hz~50Hz の再生周波数帯域が十分にあり、D&B はそれが少ない。
25Hz で HILL は D&B のそれより12db、4 倍のパワーが出せるので、キックドラム、ベース の奥行ある深い低音再生ができ、又は、DJ のサブ帯域に関しても押し出しのある低音、存在感のある サブ低音を届けることが出来ます。
10KHz 以上では、D&B より10db大きく再生します。ダイナミックレンジは 4 倍も D&B より持っており ます。この状況は、JBL VTX にもみられるように、DSP 制御、スイッチング電源パワーアンプを採用するメー カーではダイナミックレンジは狭くなります。
2)エリアカバー
ボーカル帯域の基本である1500Hz での比較です。
図の通り D&B では FOH ポジションでは良好ですが、その他多くの客席エリアでは十分にカバーされません。 HILL ではもっと広いエリアをカバーできております。
3)両者音色カバーエリアの比較です。
D&B では、FOH ポジションを除いて、8KHz 以上での欠如が見られ、全体的に音色はこもり気味。 HILL では、12KHzまでカバーエリアが広くあり、どこの位置でもクリアーサウンドです。 ハイハットやシンバルの PA 再生は実にクリアーになっております。
4)最後にサブスピーカーの比較で HILL と D&B 及び JBL 他社との相違点です。
D&B 他社サブでは、客席が埋まっている状態になると、低域の到達性がなくなりサブ低域の不足状態に陥るこ とが見られます。HILL サブでは客席が埋まろうとも、確実に観客に低域を届けることが出来ます。 この原因を解くヒントとして、D&B サブの音は会場の外でもはっきりと聞こえてしまいますが、HILL サブは 会場外の音の漏れは少ないという事実です。HILL パワーアンプによる HILL の18インチスピーカーの制御が 如何に確実にできているかという証拠です。しかも遠くまで低域を届けることもできるわけです。
5)何と言ってもコストパフォーマンスはかなり差が出ます。HILL のほうが経済的になっております。
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